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『ナナブンノイチの小さな罪』
プリムロゼ視点。えっちなことをしているだけの短い話、同人誌の没ネームを小説の体裁にしたもの。
未成年者閲覧禁止
#R18
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最初に寝たときに、ぎこちなかったのは、女に慣れていないからじゃなくて、自分に随分と気を使ってくれていたからだと、彼が遠慮をしなくなってようやく、気が付いた。
どうすれば、わたしが気持ちいいのかばかりを優先して、反応を気にして触れる箇所や緩急を変えていることが分かったのも、ことの最中に考える余裕を無くすくらい、し尽くされてからだ。
「今まで、どんな人と、こんなキスしたの……?」
溶けてしまいそうなキスを交わしたあとで、ふと、意地悪心で聞いてみる。
「お前と出会ってからは、誰とも寝ていない」
「それは……そうかもしれないけど」
「過去は、変えられんぞ」
オルベリクが困った顔で笑う。経験が刻まれた皺や傷まで愛しいのは、彼が好きだという自覚と組み合わさって、何と勝負している訳でもないのに、敵わないと降伏してしまう。
「だって、気持ちいいの。気持ちいいから、他の人ともこんな風にしたのかと考えてしまうの」
「……俺も、おまえに“仕込んだ”奴が許せない。けれど、自分が最後の男だという自負で抱いてるし、おまえ以上に悦い相手なんて過去にも先にもいない。それでは納得出来ないか?」
「んー……」
「やれやれ」
どうしようもない駄々をこねている自分に呆れつつ、過去のオルベリクの顔も知らない相手に嫉妬してしまうのも本音だから、どうしようもない。それで、わたしは、彼の過去を受け入れるために、してほしいことを提案する。
「オルベリク……気持ちいいか?って聞くんじゃなくて、あなたにも、気持ちいい、って言ってほしいの。そうしたら、許せる……気がする。いつも優しくされて嬉しいけれど、わたしもあなたを悦くしてあげたいの。だめ?」
「……意識すると恥ずかしいが、お前が喜ぶなら」
「……うん」
強請ったあとで、もう一度、舌先を絡めて唇を寄せた。キスをしながら、胸に手を伸ばされ、大きな手に、やわやわと形を変えられる。
「……気持ちいいな」
「触れているだけなのに?」
「この柔らかさも、匂いも、味も、おまえの全てが俺だけのものだと思えば、堪らなく愛しくて、気持ちいい」
「……っ」
指先がわたしの先端を撫でる。お返しに、オルベリクの膨らみに手を伸ばす。まだ完全に勃ちあがっている大きさではないけれど、掌に熱は伝わってくる。すりすりと、服の上から優しく撫でる。
「ねぇ、気持ちいい?」
「気持ちいい……」
鼻先と鼻先を合わせながらお互いに触れ合う。吐息も触れ合う距離で、キスしていないのが却ってもどかしいくらいの位置でことばを交わす。
「……ひ……ゃん……!」
オルベリクの指先がわたしの先端を、ぴんっと弾いた刺激でつい声が出てしまう。つられて伸ばしていた手がきゅっと彼を握ってしまう。
「……う」
オルベリクがかわいらしく小さく呻いた。さっきよりも硬度が増している熱を帯びた竿をそのまま布の上から優しく扱く。
「気持ちいい……?」
「成程、聞かれるのはこんな気分なのだな」
「あ」
上擦った声で窘められる。自覚していなかったけど、そういえば今日はわたしがオルベリクに伺ってばかりだ。
「よし、分かった……余計なことなんて考えられなくなるくらい、おまえが満足するまでしてやる」
オルベリクが耳元で囁く。その言葉の意味を考えようとするのに、容赦なくいいところばかりを攻められるから頭が働かない。おかしい、おかしくなる、もうなっているのかもしれない。
服をずらされて直に触れられる。
自然と排出される音とも声ともつかない何かは放っておく。与えられる官能にただ溺れる。
ただ快楽に耽るのを許し合う安心感に包まれながら。
畳む
2023.05.13 06:54:27
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プリムロゼ視点。えっちなことをしているだけの短い話、同人誌の没ネームを小説の体裁にしたもの。
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最初に寝たときに、ぎこちなかったのは、女に慣れていないからじゃなくて、自分に随分と気を使ってくれていたからだと、彼が遠慮をしなくなってようやく、気が付いた。
どうすれば、わたしが気持ちいいのかばかりを優先して、反応を気にして触れる箇所や緩急を変えていることが分かったのも、ことの最中に考える余裕を無くすくらい、し尽くされてからだ。
「今まで、どんな人と、こんなキスしたの……?」
溶けてしまいそうなキスを交わしたあとで、ふと、意地悪心で聞いてみる。
「お前と出会ってからは、誰とも寝ていない」
「それは……そうかもしれないけど」
「過去は、変えられんぞ」
オルベリクが困った顔で笑う。経験が刻まれた皺や傷まで愛しいのは、彼が好きだという自覚と組み合わさって、何と勝負している訳でもないのに、敵わないと降伏してしまう。
「だって、気持ちいいの。気持ちいいから、他の人ともこんな風にしたのかと考えてしまうの」
「……俺も、おまえに“仕込んだ”奴が許せない。けれど、自分が最後の男だという自負で抱いてるし、おまえ以上に悦い相手なんて過去にも先にもいない。それでは納得出来ないか?」
「んー……」
「やれやれ」
どうしようもない駄々をこねている自分に呆れつつ、過去のオルベリクの顔も知らない相手に嫉妬してしまうのも本音だから、どうしようもない。それで、わたしは、彼の過去を受け入れるために、してほしいことを提案する。
「オルベリク……気持ちいいか?って聞くんじゃなくて、あなたにも、気持ちいい、って言ってほしいの。そうしたら、許せる……気がする。いつも優しくされて嬉しいけれど、わたしもあなたを悦くしてあげたいの。だめ?」
「……意識すると恥ずかしいが、お前が喜ぶなら」
「……うん」
強請ったあとで、もう一度、舌先を絡めて唇を寄せた。キスをしながら、胸に手を伸ばされ、大きな手に、やわやわと形を変えられる。
「……気持ちいいな」
「触れているだけなのに?」
「この柔らかさも、匂いも、味も、おまえの全てが俺だけのものだと思えば、堪らなく愛しくて、気持ちいい」
「……っ」
指先がわたしの先端を撫でる。お返しに、オルベリクの膨らみに手を伸ばす。まだ完全に勃ちあがっている大きさではないけれど、掌に熱は伝わってくる。すりすりと、服の上から優しく撫でる。
「ねぇ、気持ちいい?」
「気持ちいい……」
鼻先と鼻先を合わせながらお互いに触れ合う。吐息も触れ合う距離で、キスしていないのが却ってもどかしいくらいの位置でことばを交わす。
「……ひ……ゃん……!」
オルベリクの指先がわたしの先端を、ぴんっと弾いた刺激でつい声が出てしまう。つられて伸ばしていた手がきゅっと彼を握ってしまう。
「……う」
オルベリクがかわいらしく小さく呻いた。さっきよりも硬度が増している熱を帯びた竿をそのまま布の上から優しく扱く。
「気持ちいい……?」
「成程、聞かれるのはこんな気分なのだな」
「あ」
上擦った声で窘められる。自覚していなかったけど、そういえば今日はわたしがオルベリクに伺ってばかりだ。
「よし、分かった……余計なことなんて考えられなくなるくらい、おまえが満足するまでしてやる」
オルベリクが耳元で囁く。その言葉の意味を考えようとするのに、容赦なくいいところばかりを攻められるから頭が働かない。おかしい、おかしくなる、もうなっているのかもしれない。
服をずらされて直に触れられる。
自然と排出される音とも声ともつかない何かは放っておく。与えられる官能にただ溺れる。
ただ快楽に耽るのを許し合う安心感に包まれながら。
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